『うさぎ犬』

頭の中の左上にうさぎ犬が住んでいる。

ぼくが元気な時はぴょんぴょんジャンプする。
ぼくが悲しい時には「わーわー」って泣く。
そんな風にぼくとうさぎ犬は一緒に生きていた。

あるよる、うさぎ犬は めを さましました。
あたまの なかを うろうろするうちに ちいさな 2つの あなを みつけました。
あなから そとを のぞいてみると、みたこともない せかいが ひろがっていました。
うさぎ犬は しばらく そとを ながめているうちに あなから でてみようと いう きに
なって きました。
うさぎ犬は とくいの ジャンプを した。
「ぴゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーどん。」
うえを みると そらが いっぱいいっぱいに あった。
「そらは でっかいなぁ」 うさぎ犬は うれしくなってきた。
まわりには みどりが あふれていた。
「木 って すごいなぁ」 
「はな って おもしろいなぁ」
そこへ なんやら うごくものを はっけんした。
うさぎ犬は その うごくものを つかまえた。
しおからとんぼ だった。
「むし ってかっこええなぁ。よくできてるなぁ。」
うさぎ犬は ハッピーマンに なった。
そして げんきに ピョンピョン はねながら あるきだした。
「あるくのって たのしいなあ、ウッヒッヤー」

しばらくいくと ゴリラぱんだが いました。
「ぎいゃっ」っと うさぎ犬は へんなこえを だしました。
ゴリラぱんだは きこえていたけど むししました。
うさぎ犬は ちかづいていき、ふたりの めが あいました。
うさぎ犬は へんなかおを しました。
すると ゴリラぱんだも へんなかおを してきました。
うさぎ犬は もっとへんなかおを しながら へんなうごきを しました。
すると ゴリラぱんだは うごかずに もっとへんなかおを してきました。
ふたりは いっしょに いくことに しました。

ときどき うさぎ犬は あるきながら「うっわっー」とか へんなこえを だしました。
ゴリラぱんだは うでで じぶんの むねを どこどこして へんなおとの へんなリズムを
たたき、うさぎ犬は へんなこえで へんなうたを うたいだし、ふたりで ふしぎなおんがくを 
だしながら へんなあるきかたで どんどんどんどん すすみました。

しばらくいくと ひろばで いろいろないきものたちが サッカーのようで サッカーでない
あそびを して いました。
うさぎ犬と ゴリラぱんだも なかに はいりました。
「パス、ドリブル、スクイズ、センタリング」
「シュウートーーーーーーーー」
「ノックアウト」
「ホーーームラーーーーーーーン」
うさぎ犬は ゴリぱんや いろいろないきものたちと だきあって よろこび、わらいあいました。
でっかい へんなこえで わらいました。
「うっきゃきゃ、うえっへへうっやっは、はは、は、h、 あーあ。」

ふと、きがつくと みんな いなくなって ひろばには うさぎ犬 ひとりでした。
しばらく ボーっとして また あるきだしました。
ずーっと ずーっと あるいていくと むこうの ほうに 白い かたまりが ありました。
ちかづいていくと それは 猫の したい でした。
うさぎ犬は あたまが まっしろに なって からだじゅうの ちからが なくなりました。
たちすくみました。
だいぶ、じかんが たちました。
うさぎ犬は 死体を きのくぼみに かくしました。
そして、また とくいの ジャンプを しました。
「ぴゅーーーーーーーーーーーーーすた」
うさぎ犬は ほしに ちゃくち しました。
「あーおもしろかった。」

朝になってぼくは目を覚ました。
天気のいい晴れた一日がはじまる。
僕は窓をあけて外に向けてしょんべんした。
そして「うっひょー」と変な声であいさつした。